カウンセリングの項目をご覧のみなさんは、もしかしたら、今まさに、とても苦しんでいたり、傷ついている最中なのかもしれません。
社会はどんどん複雑化しながらそのスピードを上げています。一方でこの国は急速に老いています。展望もないまま、大きな不安を抱えて、若い世代は特に決定権も力もなく、逃げることもできずに、上の世代を支えるばかりです。
こんな状況で、素朴な前向きさと仕事を楽しみながら、友人や家族と余暇を楽しむことなどとてもできるものではありません。現代社会で「生きづらさ」を感じずに生きられる人は稀でしょう。
いつから、「ふつう」という基準がこれほどまでに高いハードルになってしまったのでしょうか。
こんなにも、仕事や生活様式が複雑化、多様化しているのに、「平均的」や「最も多くの人が当てはまる」というような意味合いの「ふつう」をあなたに当てはめる者がいるとしたら、その人は、非常に乱暴で雑に物事を考える人でしょう。たとえ、組織で上の存在だとしても。
「ふつう」は掛け合わせることで、途端に「ふつう」ではなくなります。
たとえば、仕事で、「遅刻せず」、「残業も苦にならず」、「ハラスメントを受け流し」、「給料にはこだわらず」、「職場の状況を見て有休を取る」、「仕事に意欲的」、「上司と部下の意見も素直に聞ける」、「勤務時間外にも勉強をする」、「業務必須だけでなく効率を上げるアプリも複数使える」、「会計や法律の基礎知識がある」、「業務に関わる知識を専門レベルで理解している」,etc.
こんな、一つ一つ見ればそれほどでもないようなことでも(後半程無茶振りですが)、複数、あるいはそのほとんど、場合によっては全てを要求されて、それを一括りに「ふつうは」と言われてしまうなら、そんなでたらめな基準に全くあなたが及ばなくたって、あなたは何一つ気に病むことはないのです。
そうは言っても、世の中の多くの人たちは、残念なことに、全く悪意はないのですが、ものわかりが良くはないのです。だから、私たちは今日も、職場や家庭で、大きなストレスを抱えながら、さまざまな判断をし、当然のこととして与えられる責任と義務の中で苦しむことになります。
カウンセリングというと、何か明確に相談することがあって、それを専門家に相談するというようなイメージを持つ人も多いのですが、多くの場合、ストレスは複合的でどれか一つの原因ではなかったり、大きな不安を抱えているが、それは漠然としたもので、自分でもどうしたらよいかわからないという場合がほとんどだと思います。
それでも、何かが引っかかったり、今のままではどうしようもないつらさがあるからこそ、その状態を解決・解消したいと、苦しむ人は思うのです。
私たちは、そうした、苦しみを抱える人たちを支援し、協同で問題を考えてみたり、解決・解消に至るまで共に歩むことをカウンセリングと考えています。
ハーメルン総研のカウンセリングは、より具体的には、基本と根幹に「来談者中心療法」の考えや姿勢を据えながら、効果の高い「認知行動療法(CBT)」の技法を駆使した、総合的なカウンセリング支援を一人一人に合わせて提供いたします。
家族や友人であっても、あるいは、だからこそ、何かを相談することがはばかられたり、コミュニケーションのスタイルやアプローチの仕方を変えることが相手と自分の関係性の中で気恥ずかしかったりします。(両親や恋人に、気軽に相談できればきっと楽なのでしょうが)
親しい友人や家族ほどに、それぞれの「役割」(「役割」=親友、親、子、配偶者etc.)から解き放たれており、心理学の知識を持ち、カウンセリングの訓練を積んでいて、全身であなたのお話を受け止めることができるのがプロのカウンセラーです。
コロナ禍での「リモート疲れ」で心身の不調を訴える方が増えてきました。
また、ここ最近「HSP」や「HSC」などの言葉が急速に広がりました。(学術的な側面からの検討とポピュラー化の弊害もありますが)多くの人にとって、言い知れぬつらさがずっと自分にあり、それを説明するような概念にやっと巡り会えたということなのでしょう。そこから、社会への対処の仕方を学んだりという話なのでしょうが、私は、ずっと耐えてきた人たちの「生きづらさ」がようやくポツポツ社会の表面にまで出てきてくれたのだと(本当に限界まで大変でしたね)思っています。(「HSP」については、こちらで詳しく)
もう一つ気になるのは、「大人の発達障害」という言葉です。「ADHD」、「ASD」、「LD」という専門用語も見聞きすることが増えています。こちらも、仕事や生活の中で生きづらさを感じていた人たちがたどり着いた言葉だと思います。(「大人の発達障害」については、こちらで詳しく)
もし、あなたが、その「生きづらさ」を伝える相手がいなければ、私たちハーメルン総研に相談してください。
初回は無料の面談になります。詳しくは料金をご覧ください。